Triumphが展開する400ccプラットフォームに新たに加わったThruxtonとTracker。両モデルはLAMS(学習者向け限定免許)市場を主なターゲットとしながら、街乗りに適したコミューターとしての可能性も秘めています。今回はEllaspedeのLeo Yip氏が、オーストラリア・Yarra Valleyで行われた発表試乗会でのインプレッションをレポートします。
Thruxton・Tracker 400の詳細情報
今回試乗の舞台となったのは、メルボルン近郊の美しいYarra Valley。TriumphはThruxtonとTrackerという2つの異なるキャラクターを持つ400ccモデルを発表し、実際の公道走行を通じてその特性を確認する機会が設けられました。 ライター自身のデータとして、身長168cm程度(キューバンヒール着用時)、体重68kg、リーチ約600mm、股下約750mmという体格が紹介されています。この体格は、普段愛用している改造DRZ400での通勤スタイルに近く、Trackerモデルの乗車姿勢によく合致したとのことです。 一方Thruxtonについては、サイズ自体はTrackerと大きく変わらないものの、よりコンパクトな前傾ポジションが特徴で、街中の重い交通よりも流れの良い田舎道でこそ本来の性能を発揮すると評されています。市街地走行でも不快ではないものの、カフェレーサー然としたポジションゆえの向き不向きが明確に感じられたようです。
カスタムの見どころ・意義
このレビューで特に興味深いのは、ライダーの体格とバイクのジオメトリーとの相性が丁寧に語られている点です。約4時間の試乗を経てもなお、シートの形状が平坦すぎるのか、ハンドルバーの高さが十分低くないのか、その原因を明確に特定できなかったという記述からは、既製車のエルゴノミクスがすべてのライダーに万能ではないという、カスタムバイク業界に身を置く者ならではの視点がうかがえます。 15年以上カスタムバイクビジネスに携わってきたEllaspedeの視点から見ると、こうした「座り心地の違和感」こそが、シートやハンドルポジションのカスタマイズニーズを生み出す原点であるといえます。TriumphのThruxton 400とTracker 400は、量産車としての完成度を持ちながらも、ライダー個々の体格や用途に応じて微調整の余地を残しているモデルとも言えるでしょう。カフェレーサースタイルのThruxtonとより実用的なTrackerという二つの方向性は、今後のカスタムシーンにおいてもベース車両として注目される可能性を秘めています。
まとめ
Triumphの新しい400ccプラットフォームは、LAMS市場だけでなく都市部のコミューター需要にも応えるポテンシャルを持つラインナップです。Thruxtonはワインディングロードでの走りを重視したカフェレーサー的性格、Trackerはより日常使いに寄り添った乗車姿勢が特徴といえます。ライダーの体格による乗車感の違いも浮き彫りになり、今後のカスタムベースとしての展開にも期待が持てる内容です。