英国エセックス州のPoulson Creative Customsが、Triumph Bobber 1200をベースにした「Knight Bobber」を完成させました。ドナー車両の購入費用まで含めて総額£25,000という限られた予算の中で、幅広タイヤ化による大胆な外観変更を実現した点が大きな見どころです。オーナーであるMr Knight氏の熱意と、ビルダーStuart Poulson氏の緻密なコスト配分が生んだ一台をご紹介します。
詳細情報:予算内に収めた挑戦的なプロジェクト
Knight Bobberのベースとなったのは、走行距離わずか1,200マイルという状態の良い2021年式Triumph Bobber 1200です。オーナーのMr Knight氏は、以前からPoulson Creative Customsが手掛けた「Dark Night」シリーズに惚れ込み、同社にBobberのカスタムを依頼しました。さらに工房でワイドホイール化が進行中の車両を目にしたことで、自身の一台にも同様の仕様を望むようになったといいます。 特筆すべきは予算の設定方法です。通常であればカスタム費用として£25,000を確保できますが、今回はその金額でドナー車両の調達からカスタム作業までをすべて賄う必要がありました。さらに支払いの一部として、オーナー所有のKawasaki Ninjaを下取りに出す形が取られ、Poulson氏は限られたリソースの中でどこに予算を集中させるかという難しい判断を迫られました。
カスタムの見どころ:ワイドスタンスが生む説得力ある佇まい
今回のカスタムで最も予算が投じられたのが、車体のスタンス変更です。Poulson氏が自社設計・製造したフロントエンドコンバージョンキットにより、フロントを60mm拡幅。これにより英国製の17×5インチスポークリムを前後に装着することが可能となりました。ホイールはオリジナルのTriumphハブをベースに、専用スペーサーやディスクハードウェア、フィット感の高いフロントフェンダーを組み合わせて構成されています。 タイヤには前後ともPirelli Diablo Rosso IVを採用し、極太タイヤを履かせた過激なカスタムに匹敵するボリューム感を演出しています。それでいてBobber本来のプロポーションを損なわない絶妙なバランスが特徴です。正面から見ると巨大なフロントタイヤが強い存在感を放つ一方、サイドビューではTriumphらしいシルエットがしっかりと残されている点が、このビルドの完成度の高さを物語っています。 限られた予算内でありながら、単なる部品交換にとどまらず、フロントエンド自体を再設計するという本格的なアプローチを取った点も評価に値します。既製パーツの流用ではなく、オリジナルハブを活かしながら新規設計のコンポーネントを組み合わせることで、コストと性能、そしてデザイン性の三立を図っています。
まとめ
Poulson Creative CustomsによるKnight Bobberは、ドナー車両込みで£25,000という制約の中、Triumph Bobber 1200を大胆なワイドスタンスへと生まれ変わらせた注目のカスタムです。60mm拡幅のフロントエンドコンバージョンと17×5インチスポークリム、Pirelli Diablo Rosso IVの組み合わせにより、極端な改造でありながらBobberらしいシルエットを維持している点が最大の魅力です。予算という現実的な制約の中で最大限の効果を引き出したPoulson氏の設計力が光る一台といえるでしょう。