Honda Customsコンペティションで再びトロフィーを掴んだのは、ポルトガルのカスタムショップMototrofaでした。同社が手掛けたHonda CB750 Hornetベースの「Mugen」は、42,119票、102カ国という規模の投票の中で10,092票を獲得し、全体の約24%、オンロード部門では36%というずば抜けた支持を集めています。モダンなストリートファイターというジャンルでこれほどの評価を得たことは、カスタムシーンの新たな潮流を示す出来事と言えるでしょう。
Honda Customsとコンペティションの背景
Honda Customsは、世界各国のビルダーがHondaの車両をベースにカスタムを競う国際コンペティションです。2026年大会では10台のビルドがエントリーし、102カ国から42,119票という規模の投票が行われました。その中でMototrofaの「Mugen」が圧倒的な支持を集めたことは、単なる偶然ではなく、同社の一貫した実力を証明する結果となりました。 Mototrofaは今回が初めての栄冠ではありません。2021年、同社はHonda CB650Rをベースにした「Fénix」でHonda Customsを制しており、今回の勝利によってコンペティション史上2度目の優勝を果たした稀有なビルダーとなりました。クリエイティブディレクターのPaulo Ferreira氏は、今回の勝利について「最初の優勝が単なる成功プロジェクトや一時的なひらめきではなかったことを証明するもの」と語っています。 制作チームはPaulo氏がクリエイティブディレクションを担当し、Guilherme Silva氏がコミュニケーションおよびクリエイティブプロセスに携わりました。実際の製作はIvaldo Lima氏とFlávio Ferreira氏が担当し、アイデアを実車として形にしています。特筆すべきは、コンセプトから完成までわずか6週間というスピードで仕上げられた点です。
カスタムの見どころ・意義
「Mugen」の最大の意義は、旧車のレストアやカフェレーサー、スクランブラー、トラッカーといった伝統的なカスタムジャンルとは一線を画す点にあります。近年のカスタムシーンでは、古いバイクに新たな命を吹き込むアプローチが主流でしたが、今回の結果は、最新モデルであるHonda CB750 Hornetをベースにさらに先鋭化させたストリートファイター系カスタムへの強い関心の高まりを示しています。 Honda CB750 Hornetは、Hondaがラインナップする現行のミドルクラス・ネイキッドモデルであり、軽量な車体と高いパフォーマンスを持つベース車両です。Mototrofaはこのモダンな素体に対し、既製の枠にとらわれない大胆なデザインアプローチを施し、streetfighterとしての攻撃的なスタイリングを際立たせています。6週間という短期間での完成度の高さは、同社の設計力と製作チームの熟練した技術力を物語っています。 この結果は、カスタムバイク業界全体にとっても示唆に富むものです。クラシックモデルの改造が主流であった市場において、最新モデルをベースにしたモダンストリートファイターというジャンルにも、確かな需要と評価が存在することを証明したからです。
まとめ
Mototrofaが手掛けたHonda CB750 Hornet「Mugen」は、2026年Honda Customsコンペティションにおいて圧倒的な票数で優勝を果たしました。2021年の「Fénix」に続く2度目の栄冠であり、Paulo Ferreira氏率いるチームの実力を改めて証明する結果となっています。わずか6週間で完成させたこのモダンストリートファイターは、旧車カスタムが主流であったシーンに新たな可能性を示す一台として、今後のカスタムトレンドに影響を与えていくことが期待されます。