Métisse-Triumph 8バルブレーサーがBonhamsオークションに登場

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4月25日から26日にかけて開催されるThe International Classic MotorCycle Showの期間中、Bonhams Spring Stafford Saleにおいて、非常に個性的な英国製スペシャルマシンがオークションに出品されます。出品されるのは1969年頃製作のMétisse-Triumph T140V 750cc 8バルブレーシングモーターサイクルで、伝説的なRickman Métisseフレームとカスタム8バルブエンジンを組み合わせたワンオフビルドのマシンです。

Rickman Métisseフレームと8バルブエンジンの融合

このマシンは、英国モータースイクル史における二つの重要な要素を融合させた稀有な存在です。ベースとなるのはRickman兄弟が開発した名高いMétisseフレームで、優れたハンドリング性能と軽量性で知られています。Métisseとはフランス語で「混血」を意味し、様々なメーカーのエンジンを搭載できる汎用性の高さから名付けられました。 エンジン部分には、Triumph T140Vの750ccユニットをベースに、特別な8バルブヘッドが組み込まれています。通常のTriumphパラレルツインエンジンは2バルブ×2気筒の4バルブ構成ですが、このマシンでは各シリンダーに4バルブを配置した8バルブ仕様となっており、吸排気効率の大幅な向上が図られています。この8バルブ化により、レーシングマシンとしての高回転域でのパフォーマンスが飛躍的に高められています。

ワンオフビルドのレーシングマシンとしての価値

このMétisse-Triumphは、1960年代後半の英国レーシングシーンにおけるプライベーターの創意工夫を体現した作品です。当時、多くのレーサーやエンスージアストは、市販のコンポーネントを組み合わせて独自のレーシングマシンを製作していました。Rickmanフレームは特に人気が高く、BSA、Norton、Triumphなど様々なエンジンと組み合わせられました。 しかし、8バルブヘッドを備えたTriumphエンジンとの組み合わせは極めて珍しく、このマシンがワンオフビルドである理由もここにあります。8バルブ化には高度な機械加工技術と設計知識が必要で、当時としては最先端のチューニング手法でした。レース用に製作されたこのマシンは、軽量なフレームと高出力エンジンの組み合わせにより、サーキットで競争力のある性能を発揮したと考えられます。 Carole Nash協賛によるThe International Classic MotorCycle Showは、英国最大級のクラシックバイクイベントであり、このような歴史的価値の高いマシンが出品されるのに相応しい舞台です。コレクターやエンスージアストにとって、実際のレース活動を想定して製作された本格的なマシンを入手できる貴重な機会となります。

まとめ

Bonhams Spring Stafford Saleに出品されるこの1969年頃製Métisse-Triumph T140V 750cc 8バルブレーサーは、英国モータースポーツ史における技術革新とプライベーターの情熱を象徴する一台です。Rickmanの名高いMétisseフレームと、特別にチューニングされた8バルブTriumphエンジンの組み合わせは、現代においても高い魅力を持つワンオフマシンです。4月25日から26日のイベント期間中、このユニークな英国製スペシャルがどのような評価を受けるのか、クラシックバイク愛好家の注目が集まっています。