イギリスの首都ロンドンを拠点とするRick Hannahが、「Dirty Dick’s Motos」という風変わりな名前で製作したKawasaki W650デザートスレッドは、まさに「仕事を正しく完遂する」という言葉を体現したカスタムバイクです。父親の教えを思い起こさせるこの一台は、細部まで作り込まれた究極のデザートスレッドとして注目を集めています。
Rick Hannahとこのビルドの背景
Rick Hannahは、ロンドンを拠点にDirty Dick’s Motosの名でカスタムバイクを製作するビルダーです。彼の作品は英国のカスタムシーンで高い評価を得ており、今回のKawasaki W650デザートスレッドもその技術力と美的センスを存分に発揮した一台となっています。 ベースとなったKawasaki W650は、クラシックな空冷並列2気筒エンジンを搭載したモデルで、シンプルな構造とレトロなスタイリングが特徴です。このバイクをデザートスレッド仕様にカスタムするというアプローチは、1960年代から70年代にかけてアメリカで流行したオフロードレーススタイルへのオマージュでもあります。 Rickは「仕事を正しく完遂したいなら、自分でやれ」という信念のもと、このプロジェクトに取り組みました。外注に頼らず、自らの手で理想のデザートスレッドを作り上げるという姿勢は、カスタムビルダーとしての矜持を感じさせます。
デザートスレッドの見どころとカスタムディテール
このW650デザートスレッドの最大の魅力は、その完成度の高さにあります。デザートスレッドというジャンルは、本来オフロードレース用に軽量化とサスペンションストロークの確保が求められますが、Rickはそれを単なる模倣ではなく、現代的な解釈で再構築しています。 外観では、クラシックなタンクシェイプを維持しながらも、オフロード走行に適したアップマフラー、ハイマウントのエキゾーストシステムを採用。フロントフェンダーは大幅にカットされ、デザートレーサー特有の軽快なルックスを実現しています。シート周りもスリム化され、シングルシートカウルが往年のレーサーの雰囲気を醸し出しています。 足回りには、ストローク量を確保したサスペンションが組み込まれ、ブロックパターンのタイヤが装着されています。これにより、舗装路だけでなく未舗装路での走破性も考慮された実用的なカスタムとなっています。ハンドルバーは幅広のオフロードタイプに交換され、ライディングポジションもアグレッシブなものに変更されています。 塗装やフィニッシュにもこだわりが見られ、全体的にクリーンでまとまりのある仕上がりです。細部に至るまで妥協のない作り込みは、Rickの職人気質を物語っています。
まとめ
Rick HannahによるこのKawasaki W650デザートスレッドは、クラシックなバイクカルチャーへの敬意と現代的なカスタム技術が見事に融合した作品です。「自分でやる」という信念のもと、外注に頼らず一貫して自らの手で作り上げられたこのバイクは、カスタムビルダーとしての姿勢を体現しています。デザートスレッドというジャンルを正しく理解し、それを現代に蘇らせたこの一台は、Dirty Dick’s Motosの実力を証明する作品と言えるでしょう。ロンドンから発信されるこのカスタムバイクは、世界中のカスタム愛好家に刺激を与え続けています。