KEDOのツインフィードオイルラインキットは、オイル分岐部の仕様の違いが6種類、ホースの仕様の違いが2種類、いくつかの組み合わせで合計9種類のラインナップが存在します(2024年2月の時点)。
このエントリではそれぞれ代表的なものの仕様の違いについて解説したいと思います。
SR400/SR400FI/SR500/XT500/TT500におけるKEDOオイルラインカスタムのメリット
- ロッカーアームとバルブの両方にオイルを直接供給するため、摩耗が軽減され、バルブトレイン全体の冷却が向上します。
- 動作温度の低下によりバルブクリアランスが減少し、エンジンの運転音が静かになり(バルブのチャタリングが少なく)、バルブ調整間隔が延長されます。
- 吸排気バルブに直接供給するための耐高温でフレキシブルな大口径ホースは純正オイルラインと違い破断の危険性がありません。
- すぐに取り付けられるアダプターを含んだパーツで構成された、完全なキットで提供されます。
- すべての SR400/FI、SR500、TT500、XT500 に適しています。
- DIYカスタムは初挑戦という方にもおすすめします。数分程度の所要時間で簡単に取り付け可能です。
分岐アルミブロックの違い
レースライン[デイトナ品番93266同等品]
![KEDOツインフィードオイルラインキットレースライン[デイトナ品番93266同等品]](https://buccoworth.com/wp-content/uploads/2024/02/kedo_oilline_race_al_2.avif)
アルミブロックを持たない、最も安価でシンプルな構造のオイルラインです。
ヘッド部分のメッシュホースの長さが微妙に余る長さなのがネック。
見た目的にモヤっとしてしまうユーザーさんが多かったのか、今ではほとんど売れることはなくなりました。
やはりディティールやフィッティングに拘ってこそのカフェスタイルであります。
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クラシック[デイトナ品番93264同等品]
分岐アルミブロックを採用したモデルでは最もポピュラーで、あとの二つに比べ昔からあるモデルです。
パッケージに入っている状態ではブロックとメッシュホースのジョイントが直角に取り付けられていますが、画像のように一度緩めて角度をいい感じに調節しても問題ありません(よくあるご質問)。
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![KEDOツインフィードオイルラインキットクラシック[デイトナ品番93266同等品]](https://buccoworth.com/wp-content/uploads/2024/02/kedo_oilline_classic_al_4.avif)
クラシック・ブラックライン

「クラシック」のアルミブロックにCNC加工を施したモデル。
ヒートシンクとしての冷却性能はそこそこですが(そもそもオイル経路中なのでオイルがとどまる時間はほとんどない)見た目がよいですね。
繰り返しになりますがやはりディティールやフィッティングに拘るのがカフェカスタムの神髄ですね。
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ヴィンテージ
価格的には最上級モデルになります。
特筆すべきは「ヴィンテージ」の商品名と相反する現在的なデザイン。
アルミブロックはクリア/ブラック/ブラック研磨加工とカラーリングを3種類設けているのでエンジンに合わせておそろいにするのが粋ですね。
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ホースの違い
KEDOオイルラインの特長として、ブレーキホースを流用したオイルラインと比べて専用品なのでホース径が大きく、オイル流通量が多いの良いところです。
ホースは2種類存在し、オイル分岐部のアルミブロックの仕様の違いは単に色違いでしかないですが、ホースの仕様の違いは機能的に差があります。
基本的には、ステンメッシュ=SR用、ブラックラバー=XT/TT用とするのが適切だと思っています。
仕様の違いについて解説したいと思います。
ブラックラインホース

ブラックラインホースはラバーコートされているのが特徴です。
これは本来XT500/TT500(黒いエンジン)にマッチするカラーリングで、ダートトラックコースやエンデューロでの使用を想定したものです。
メッシュホースだとどうしても泥水や土埃が網目に詰まってしまいますが、ラバーコーティングされているホースは汚れや目詰まりとは無縁です。
ステンメッシュホース
ステンメッシュホースというとブレーキホースを想像しがちですが、網目自体はそれほど写真のとおりそれほど細かくなく、(ブレーキホースのように大きな圧がかかる経路ではないので)必要にして十分な品質がリーズナブルな価格に貢献しています。
